トルコのエネルギー事情と政策方針

トルコのエネルギー政策

トルコのエネルギー政策は、国内資源の活用とエネルギーハブ化の実現を狙う方針だ。石炭や天然ガスに加え再生可能エネルギー開発も進めており、多様化が課題となっている。本ページでは、トルコの地政学的位置や産業、国際戦略などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

トルコのエネルギー事情と政策方針

トルコの国土は鉱物資源に恵まれています。地下には大量の石炭が埋蔵しており、亜炭・褐炭の採掘量では世界TOP10に入ります。採掘した石炭の大半は火力発電を中心に国内で消費されます。


トルコのエネルギー開発

21世紀以降、黒海での石油・天然ガスの開発に力を入れており、天然ガス鉱床に眠る莫大な埋蔵量により、2060年頃まで国内消費分を賄えるともいわれています。


トルコ政府は黒海での天然ガス開発プロジェクトを支援するため、それを担う国営石油会社(TPAO)に減税措置を講じるなどしています。


トルコのエネルギー輸入

トルコは天然ガスに関しては、ロシアアゼルバイジャンなどからの輸入に依存しており、国内消費のおよそ5割を賄っています。また南東で国境を接するイラクから石油を輸入し、関税により多くの利益を得ています。