フランスは世界恐慌の発生に直面し、フラン=ブロック(金ブロック)と呼ばれる、植民地・友好国の関税を下げ、それ以外の国には高い関税をかける「ブロック経済政策」で国内経済の安定を目指しました。
フラン=ブロックは、フランスを中心としたイタリア、ベルギー、オランダ、スイス、ポーランド5か国による金本位制度を維持するための経済協定でしたが、あまり功を奏さず、倒産・失業相次ぐ不景気で、小党分立により内閣が頻繁に交代する不安定な状態が続きました。
不景気が続く中、ドイツやイタリア同様にフランスでもファシズムが台頭しましたが、「反ファシズム」の人民戦線が結成され、1936年には人民戦線内閣も誕生しているので、国がファシズム化することはありませんでした。
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