教会大分裂の期間は、1378年から1417年までの約40年間に及び、この間、カトリック教会は大きな混乱を経験しました。特に注目すべきは、この期間中に教皇が二人存在したという事実です。では、この混乱の始まりと終わり、そしてその背後にある状況を詳しく見てみましょう。

 

 

 

 

教会大分裂の始まり

教会大分裂は、1378年に始まりました。この年、ウルバヌス6世がイタリアのローマで教皇に選ばれたのに対し、一部の枢機卿たちはこれに反発し、クレメンス7世をフランスのアヴィニョンで対立教皇として立てました。これにより、ローマとアヴィニョンにそれぞれ教皇が存在するという状態が生じ、カトリック教会は大きな混乱に陥りました。

 

教会大分裂の終わり

教会大分裂の終わりは、1417年に開催されたコンスタンツ公会議により実現しました。この公会議において、すべての教皇と対立教皇が退位するという決定がなされ、新たにマルティヌス5世が教皇に選ばれました。これにより、教皇の地位における統一が回復され、教会大分裂は終息しました。