エストニア語は豊かな音韻体系と独特の文法を持つ、フィン・ウゴル語族の魅力的な言語の一つです。そんなエストニア語を公用語として使用している国はどこなのでしょうか。

 

 

エストニア語の公用語国

エストニア語を公用語としているのは、2023年8月現在、エストニア共和国のみです。

 

エストニア共和国は北ヨーロッパのバルト海に面した小国で、長らく周囲の大国から圧迫されてきた歴史を持ちながら、国民の強い自立心のもと、独自の言語と文化を育んできました。

 

そんなエストニアにおいて、教育、政府、メディアなど、あらゆる公的な場ではエストニア語が使用されているのです。

 

エストニア語の特性

エストニアの公用語であるエストニア語の特性は以下のようにまとめられます。

 

• フィン・ウゴル語族：エストニア語はフィンランド語と共にフィン・ウゴル語族に属します。これはインド・ヨーロッパ語族の言語とは大きく異なる特徴を持っています。
• 母音の長さ：エストニア語は母音の長さが三段階に分けられ、それぞれ異なる意味を持つという特徴があります。
• 複雑な格体系：エストニア語は14の格を持つ名詞と形容詞があります。これは文法を複雑にしています。
• 主語と述語の一致：エストニア語では、主語と述語の一致が必須ではありません。
• 独自の語彙：エストニア語の語彙は他の多くの言語と大きく異なり、また他の言語からの借用語も多いです。
• 音節の強弱：エストニア語では、音節の強弱が重要な意味を持ちます。