ドイツ人

 

ローマ帝国滅亡後、西ヨーロッパに勢力の基盤を築いたのはゲルマン民族のフランク人がフランク王国を建設。8世紀に同王国は3つに分裂し、このうち西フランク王国がフランスの、中フランク王国(後のイタリア王国)がイタリアの、東フランク王国がドイツの原型となりました。

 

東フランク王国は10世紀に多民族国家「神聖ローマ帝国」となり、以後、ドイツ地方(現在のドイツやオーストリアスイスなどを含む)に多数並立する領邦の連合体として、中部ヨーロッパに覇権を唱えるようになります。

 

ドイツ民族の定義は非常に難しいのですが、この神聖ローマ帝国の栄枯盛衰の中でドイツ語を含めたドイツ文化形成が進んだ、と解釈するのが一般的で、かつ現在に連なる文化の基礎が形成されたのは、15世紀から16世紀にかけてとわりと最近の話とされています。