
東欧(東ヨーロッパ)というのは、ざっくりいえば「ヨーロッパの東部に位置する国々」のことです。しかし、厳密な「東欧」解釈は組織によって微妙に異なり、例えば日本外務省は、国連が西アジア、もしくは中東として扱っている10か国も「東欧諸国」としているなど、ハッキリと「ここからここまで、どこどこの国が東欧!」と言えない部分もあります。
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(上記諸国+)アゼルバイシャン/アルメニア/ウズベキスタン/カザフスタン/キルギス/キプロス/コソボ/ジョージア/タジキスタン/トルクメニスタン
東ヨーロッパ地域は大部分が内陸にあるため、大陸性気候が支配的です。大陸性気候は年間通して降水量が少なく、夏と冬の気温差が激しいという特徴をもっています。
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ロシアの西部を南北に走る、ユーラシア大陸をアジアとヨーロッパに分ける境界線とされている山脈です。石炭紀後期(3億5920万年前から2億9900万年前)にできた古期造山帯であり、現存する山脈では最古のものです。
コーカサス山脈は黒海とカスピ海の間を東西に走る、こちらもヨーロッパとアジアの境界とされる山脈です。ロシア、ジョージア、アゼルバイジャン、アルメニアの国土に面しています。
東欧のスロバキア、ポーランド、ウクライナ、ルーマニアなどにまたがる山脈です。第一次世界大戦時には、ロシアへの侵攻のためドイツ軍とオーストリア軍が、この山脈の冬の山越えを試みたところ、80万もの犠牲者を出してしまったという悲惨な話があります。
ヨーロッパの言語はインド・ヨーロッパ語族と呼ばれる言語系統が主流です。しかし同じ言語系統でも、イギリスやフランス、ドイツ、スペインなど北西ヨーロッパではインドヨーロッパ語族ゲルマン語派もしくはイタリック語派の言語が主流なのに対し、ロシア、ウクライナ、スロベキア、ベラルーシ、ブルガリア、ポーランドなど東欧諸国ではインドヨーロッパ語族スラブ語派が主流です。またウラル語族が主流ののハンガリーのように、インドヨーロッパ語族ではない国もあります。
ヨーロッパはキリスト教が中心に信仰されています。キリスト教には主にカトリック/プロテスタント/正教会という宗派がありますが、東ヨーロッパでは主に正教会が信仰されています。また日本外務省が東欧として扱っているボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニアなどはイスラム教が多数派です。
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