スパルタ人の基本となる食事メニューは、大麦パン、ぶどう酒、チーズ、干しイチジクなどでした。
肉に関しては狩りで仕留めた獲物のうち少量を持ち帰ることを許されていた他、あとは全市民に国から提供されるメラス・ゾーモスと呼ばれるスープでまかなっていました。
メラス・ゾーモスのレシピを紹介している動画。メラス・ゾーモスはその色から「ブラック・スープ」とも呼ばれている。
これは豚の足と血で作られたスープで、味付けは塩と酢のみ。スパルタを訪れたある旅人が「スパルタ人がなぜ死を恐れないかわかった」というほどマズいスープであったようです。
スパルタ人は「美食は人を弱くする」という美学に基づき、あえて食文化については軽視していたようで、産業革命を経て最強の海軍国となった大英帝国しかり、強大な軍事力を持つ国ほど、料理はまずい傾向にあるのかもしれませんね。
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