世界恐慌はなぜ起きた?わかりやすく解説

世界恐慌の原因

株式投機の過熱、過剰生産、所得格差の拡大、そして国際金融の不均衡が恐慌の背景にあった。アメリカ発の危機が金本位制を通じて世界に拡散した。本ページでは、さらに経済構造の問題や国際情勢との関連などについても詳しく解説していく。

世界恐慌はなぜ起きた?わかりやすく解説

1929年の世界恐慌はなぜ起きたのですか?わかりやすく教えてください。

1929年にアメリカで株価が暴落したことに始まります。当時のアメリカはすでに世界経済の中心だったため、アメリカが不景気になると、アメリカ経済に依存していた世界中の資本主義国も、引きずられるように不景気になりました。


アメリカに依存するようになった理由

なぜアメリカが世界経済を引っ張るほど大きな存在になっていたのか?というと、第一次世界大戦での軍事特需によるものです。アメリカは主戦場のヨーロッパから離れているために直接的な損害を回避しつつ、武器の輸出などで莫大な利益を得ることができました。



さらに戦後もヨーロッパの復興のため輸出を増やしたため、「永遠の繁栄」と呼ばれるほどの特需を受け、いつのまにか没落したヨーロッパに代わり国際社会の首位の座についていたのです。


特需の終焉

しかし20年代からヨーロッパの経済が回復し始めると、生産過剰な状態になります。それによる農業不況や生産抑止による失業者続出、ソ連の台頭なども相まって、29年の世界恐慌に繋がってしまったのです。