ウィーン体制の特徴を簡単に解説

ウィーン体制の特徴を教えてください。

ウィーン体制の特徴を整理すると以下の点があげられるでしょう。

 

  • オーストリア宰相メッテルヒが体制を主導
  • ウィーン会議にて「正統主義」の原則に則り構築された
  • フランス革命前のアンシャンレジーム(旧体制)の復帰を目指す反動保守体制であった
  • ヨーロッパ諸国の勢力均衡に利用された
  • 自由主義や民族主義(ナショナリズム)運動を弾圧した
  • ロシアは国境を越えて反体制運動の弾圧を行った為「ヨーロッパの憲兵」と呼ばれた。
  • 神聖同盟と四国同盟が体制維持の柱となった

 

こういった抑圧的な要素を多くはらんだ体制は、フランス革命以降、自由や平等といった理念・価値観で染まった国民には時代遅れとして受け入れられませんでした。

 

ウィーン体制に対する反発は日増しに増大していき、ラテン諸国やギリシアの独立、七月革命などを経て、体制基盤が大きく揺らいだ後、最後は1848年革命によりとどめを刺されたのです。

 

ウィーン体制の枠組みを決めたウィーン会議を描いた絵