ニースの歴史

ニース(Nice)はフランス南東部に位置する港湾都市で、アルプ・マリティーム県の県都です。フランス第五の都市で、工業のほか、観光業が重要な経済的基盤になっています。この地域は“夏は涼しく、冬は温暖”という過ごしやすい気候(地中海性気候)から、古くからバカンスの名所として知られ、美しい海岸沿いには、別荘やホテル、庭園など保養施設が数多く立ち並んでいるのです。また1873年以来伝統として続けられるカーニバルも観光名物になっています。

 

歴史

紀元前4世紀頃、古代フェニキア人が建設した植民地ニケ(現都市名の由来)に起源に持ちます。前2世紀にはローマ人の支配下に入り、北部のケメネルム(現ニース市内のシミエ)を行政中心地とし、円形闘技場や浴場が建設されるなど都市として充実していきました。後4世紀には司教座も設置されています。

 

フランス領に

西ローマ帝国崩壊後は、プロヴァンス王国、プロバンス伯による支配を経て、14世紀以降サヴォイア領(イタリアの原型)として定着しますが、19世紀後半、イタリア王国の成立を承認する見返りとしてフランスが都市の支配権を獲得しました。その後、イギリス人が保養地として開拓を行なったことで観光業が経済の基軸になるようになり、第二次世界大戦では、もともとイタリア領だったこの地を奪還すべくイタリア軍が攻めてくるも防衛に成功。戦後も観光業を中心に経済成長を進めていき、現在にいたります。

 

なお長らくサヴォイア領であった経緯から、ニースには現在でもイタリア文化の影響が色濃く見られます。19世紀、イタリア統一運動(リソルジメント)を主導したガリバルディ生誕の地でもあり、彼を讃えるガリバルディ広場はニース観光における見所の1つになっているのです。

 

 
ページの先頭へ戻る