オランダにおける宗教改革をわかりやすく

オランダにおける宗教改革史

オランダの宗教改革は独立戦争と深く結びついた。カルヴァン派を中心に新教が広まり、スペイン支配からの離脱を後押しした。本ページでは、ヨーロッパの宗教対立や国家独立、社会運動を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

オランダにおける宗教改革をわかりやすく

オランダにて展開された宗教改革運動をわかりやすく教えてください。

神聖ローマ帝国での宗教改革の影響はオランダにもおよび、とりわけスイスでカルヴァンが説いた「予定説」はオランダの商工業者に支持され、プロテスタント勢力が拡大していきました。


オランダにおけるプロテスタントは“乞食”の意で「ゴイセン」と呼ばれていました。


オランダの独立へと繋がる

当時オランダはカトリック国スペイン植民地だったので、ゴイセンは弾圧の対象でしたが、宗教改革運動は独立運動と連動し、過熱していきました。


スペイン王フェリペ2世(在位1556~98年)。熱烈なカトリック教徒であった彼は、オランダのプロテスタント(ゴイセン)を弾圧した


そしてスペインに対する反乱から八十年戦争(1568~1648年)が起こった結果、1609年に事実上の独立を達成。戦争終結した1648年にはウェストファリア条約によりオランダ共和国として正式に独立は承認されたのです。


オランダの建国過程を語る上で宗教改革の歴史はとても重要なのです。