アイスランドの産業の特徴

アイスランドの国旗

 

アイスランドの国土

 

アイスランド(正式名称アイスランド共和国)は北ヨーロッパにあり、スカンディナヴィア半島の西・北大西洋上に位置する共和制国家です。この国は火山と氷河という異質なものが並存する「火と氷の国」として有名で、それら利用した地熱発電・水力発電などエネルギー産業がさかんです。また島国らしく漁業は古くから基幹産業の一つですが、近年は豊富なエネルギー資源を活かした工業主体にシフトしつつあります。

 

 

 

アイスランドの主要産業

エネルギー産業

アイスランドは大西洋中央海嶺上に位置する「火山大国」なので、世界有数の「地熱発電立国」として知られています。北極圏に極めて近い寒さの厳しい国ですが、豊富な熱源を利用した地熱発電により、ほとんどの住宅・学校・公共施設で地熱による温水暖房が導入されているのです。

 

農業

厳しい気候のアイスランドに耕作地は乏しいですが、広大な草原地帯を利用した牧畜(畜産農業)はさかんに行なわれています。国内には人口よりも多い50万頭以上のヒツジが飼育されおり、夏は放し飼い(放牧)にされているので、アイスランドのいたるところで羊の姿を見ることができます。

 

漁業

四方を海に囲まれた島国らしく漁業はアイスランドの伝統産業となっています。近海は暖流と寒流のぶつかる潮目に位置するので、世界有数の漁場となっており、中でもタラ、ニシン、カレイ、ヒラメなどの水揚げがさかんです。輸出の7割が水産物であり、日本もアイスランドからカラフトシシャモを大量に輸入しているのです。

 

工業

アイスランドは20世紀後半に、それまでの漁業・農業依存から脱却し、工業国へと転換しています。水産加工業から始まり、現在ではソフトウェア産業、薬品製造業、アルミニウム精錬産業など多様な工業が営まれるようになりました。

 

観光業

アイスランドの観光業は、戦後から伸び続けており、今では第三の外貨獲得手段として経済的基盤を成しています。アイスランド観光の楽しみ方は様々ですが、中でもホエールウォッチングやエコツーリズムが人気です。