狼の乳を飲む、ローマの建国者ロムルスとレムスの銅像
ローマ帝国がヨーロッパ社会に与えた影響は数えきれないほどありますが、ここでは特に重要な3つの影響を紹介したいと思います。
|
|
|
|
ラテン語はローマ帝国における公用語です。もとはイタリア半島のラテン人に使われていた言葉ですが、ラテン人が創設したローマの勢力拡大にともない、ヨーロッパの広い地域で話されるようになりました。そのためヨーロッパ諸国の言語の多くは、西ローマ帝国崩壊後、各地でラテン語が変化した結果生まれた言語になっています。
キリスト教はヨーロッパ文化を構成する重要な要素ですが、キリスト教がヨーロッパ広しに普及するようになったきっかけは、ローマ帝国がキリスト教を国教としたことにあります。十字軍遠征、レコンキスタ、三十年戦争など、ヨーロッパ史の転換点となる出来事の多くにキリスト教は関わっています。
ローマ法は近代ヨーロッパ諸国の法制度の源流になりました。現在でもローマ法はヨーロッパ法制度の基礎とされています。その歴史は建国来の非常に古いもので、とりわけ帝政時代にはきわめて高度な法文化の花が咲きました。
|
|
|
|