フレンチでスープを飲む際のマナーとは?

 

フレンチのテーブルマナーの中でも、ことスープに関しては、ハードル高く感じられる人が多いようで、「飲むときに緊張する」、「まわりの目が気になる」という声をしばしば聞きます。そこでここでは、「スープは手前からすくうのか、奥からすくうのか」問題など、レストランでは聞きづらい「スープマナー」について簡単に解説しています。

 

 

こぼさないように飲むには

スープを飲む際、こぼさないように意識し過ぎると、姿勢が悪くなりがちです。しかし以下の手順でスープを飲めば、よほどの事でもない限り、こぼすことはありません。

 

こぼさない為のスープの飲み方

 
  1. スプーンの7〜8分目までスープをすくう。
  2. スプーンの裏をそっとお皿の縁に当てて滴を切ってから、口に運ぶ
  3. 音を立てないようにして、口に流し入れるようにして飲む。

 

スープのすくい方

スープのテーブルマナーでよく悩まれるのは、「スプーンを動かす方向は、奥と手前どっちから?」という点。しかしこれは国柄により作法に差があり、どちらがマナー違反ということもありません。もちろんフランス料理なので、フランス流に習うのが理想かもしれませんが、イギリス式に奥からすくって飲んでも、何の問題もないのです。

 

フランス式の飲み方

奥から手前にすくい、スプーンは自分に直角に向けスプーンの先に口をつけて飲む。

 

イギリス式の飲み方

手前から奥にすくい、スプーンは横向きのままでスプーンの横に口をつけて飲む。

 

気を付けたい、NGとされるマナー

スプーンの動かし方はどちらでもマナー違反ではありませんが、以下のように、スープを飲む際にNGとされる行為は存在します。

 

スープを飲む際のバッドマナー

 
  • ずるずると音をたてる。
  • 残り少ないスープを、かちゃかちゃと音をたてて集めて飲む。
  • スープにパンをつけて食べる。
  • スープ皿を持ち上げる。

 

皿のスープを口につけて飲む行為はバッドマナーとされますが、「タス」とよばれる(フランス語でカップの意味)取っ手つきのカップに入ったスープについては、取っ手を持ち、口をつけて飲んでも問題ありません。