ナチス政権はドイツの一般の人々に支持されて成立しました。その後ユダヤ人に対する資産没収、商店破壊、公職追放など人権侵害が苛烈を極めていこうと、大多数は傍観者に徹していました
それも当然で、ナチスは少なからぬドイツ国民の中に根付いた「反ユダヤ主義」に押されて躍進した面もあるからです。ナチスは政権獲得前から反ユダヤ主義を隠していなかったのですから、選挙で選ばれて「お墨付きを得た」と解釈したナチスに歯止めがきかなくなり、ホロコーストに発展したというのは、言い逃れのでいない事実でしょう。
ヒトラーはドイツ国民から熱狂的な支持を受けていた。
他方、絶滅収容所での出来事についてはあくまで閉鎖空間での話なので、それを一般のドイツ人がどれだけ把握していたのかについては、よくわかっていないのですが、例えばドイツの大学教授フランク・バヨールは、多くのドイツ人はユダヤ人大量殺戮に気が付きながらも、知らぬふりをしていたと考えています。
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