サンタクロースとは何をした人?〜司教聖ニコラオスの起源〜


サンタクロースの基本情報

 

起源:聖ニコラオス
伝承地:オランダ/アメリカなど
成立時期:4世紀頃
特徴:クリスマスの夜、子供たちに贈り物を配って回る。

 

サンタクロースとは伝説上の人物で、クリスマスの夜に子供たちに贈り物を配って回る、赤い服を着た白髭の老人として知られています。4世紀頃、小アジア(トルコ)におけるリュキアの首都ミラの司教を務めた聖ニコラオスに起源を持ち、子供好きの慈善家であった彼の命日12月6日の前夜に、様々な贈り物をするオランダの習慣がクリスマスの習慣として移行した結果、現代のサンタクロースイメージが成立したのです。「聖(セント)ニコラオス」はオランダ語で「シンタクラース」といい、それがオランダ人植民者によりアメリカに伝わり「サンタクロース」と呼ばれるようになりました。

 

サンタクロース発祥の地

サンタクロースといえば北欧発祥の存在と思われがちですが、実際に起源となったのは、小アジア(現トルコ)に実在していた神父「聖ニコラウス」だといわれています。

 

ニコラウスは子供好きで、貧しい子供に手を差し伸べる活動をしていました。ある時、身売りを覚悟するほど貧困に苦しんでいた3姉妹の話を聞き、可哀想に思ったニコラウスは、煙突から金貨を落とし、それが暖炉の靴下の中に入り、三姉妹は身売りせずに済んだ、というエピソードがあります。このエピソードは「サンタクロースが煙突から家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という伝承の元になりました。

 

こういったエピソードがオランダに伝わり、ニコラウスのオランダ語読みシンタクラースが転訛してサンタクロースと呼ばれるようになったのです。さらにオランダ系移民によりサンタクロース伝説が米国に伝わり、そこでサンタクロースがクリスマスにプレゼントを配って回る、サンタクロースはフィンランド出身などの伝説が生まれました。