ウィルタ

ウィルタ

ウィルタは、ロシアの樺太東岸に住むツングース系の民族です。地理的に近いこともあり、北海道のアイヌおよび日本人との交流が歴史的にさかんであり、さらにいえば南樺太(南サハリン)は、江戸時代末期から第二次世界大戦ソ連に占領されるまでは日本領だったため、ウィルタが日本人だった時代もあるほどです。以下はそんな日本人との縁が深いウィルタの特徴になります。

 

ウィルタの呼称

「ウィルタ」とは「ウラァ(ウィルタ語でトナカイ)と共に暮らす人」という意味で、移動の手段や衣服など、歴史的にトナカイの存在はウィルタの生活に欠かせないものであることを示しています。なおアイヌや和人からはオロッコと呼ばれていました。

 

ウィルタの文化

言語・宗教

ウィルタが話すツングース諸語のウィルタ語は、話者数がわずか数百人程度しかおらず、消滅危機言語に指定されています。また宗教はシャーマニズムが主で、古来より慣例でシャーマンにより祈祷が行われています。

 

生業

ウィルタは狩猟や漁労を生業とし、夏は山林、冬は海岸や川辺と、季節によって居住地を移動するのが特徴です。またアイヌと同様に長期の厳しい冬に耐えるための、食料の長期保存術に長けています。