アイスランド語は、北欧の小さな島国、アイスランドの公用語であり、ゲルマン語派に属します。しかしその習得は、ヨーロッパ言語の中でも指折りで難しいとされる上、世界的に話者数も少ないです。この事実から「アイスランド語を学ぶメリットってあるの？」と疑問に思う人は少なくないでしょうが、以下の事実から、一部の人にとってはアイスランド語を学ぶことには非常に意義のあることといえます。

 

 

学問的価値

アイスランド語は、言語学、特に北欧言語やゲルマン語派の研究において重要な役割を果たしています。アイスランド語は他の北欧言語と比べて古い形（古ノルド語の形態）をほぼそのまま保っているため、この言語を学ぶことは言語の進化や歴史を理解するのに有用です。

 

つまり、アイスランド語は中世からの伝承物語や詩、特に有名な「エッダ」などの原文を読む鍵となるということです。ヴァイキングの伝説や北欧神話の研究において、言語学的・史料的価値が非常に高く、話者数は少ないながら、世界的に高い注目を集める言語がアイスランド語なのです。

 

挑戦と達成感

まあ上記のおまけ程度のメリットですが、アイスランド語を学ぶことは、その難易度からくる挑戦と達成感を得ることができます。新しい言語を習得すること自体が頭脳のエクササイズになるとともに、それが難易度の高いアイスランド語であれば、その達成感は一層大きなものとなるのではないでしょうか。

 

あと「アイスランド語が話せる」という人は「英語を話せる」という人よりも間違いなく注目されるので、人気者になりたい、目立ちたいという人にも、アイスランド語の習得はおすすめだったりします。