ダブリンの歴史

ダブリンの街並み

 

ダブリン(英名Dublin)は、アイルランド島東部に位置するアイルランドの首都です。アイルランドの政治・経済・文化の中心地であり、総人口の4割はこの都市に暮らしています。美しく歴史的な街並みが広がり、治安も良いことから、観光地としても人気があります。

 

ダブリンの時代変遷

 

中世

現ダブりの地で本格的な「街興し」が始まったのは9〜10世紀頃で、ヴァイキングにより建設された「ディフィリン」が現ダブリンの起源とされています。12世紀以降は、都市を囲む城壁やダブリン城、大聖堂が建設され、イギリスを模倣した行政システムが敷かれるなど、都市機能が充実していきました。

 

近世

16世紀以降、黒死病による人口激減や、イングランドからの圧政※による衰退を経験しますが、1660年アイルランド総督に就任したオーモンド公爵のもと再興。さらにイギリスとの羊毛・リネン貿易で莫大な富を生み、18世紀には5万人規模の大都市に成長しました。

 

※イングランド王ヘンリー8世によるアイルランド人を無視した統制、強制的な宗教改革、エリザベル1世による植民地化政策など、イギリスによる様々な抑圧的同化政策が行われました。

 

近代

アイルランドのイギリス併合(1800年合同法)にともない衰退を味わいますが、アイルランド独立戦争の結果、イギリス傘下の独立国として自治権を獲得。アイルランド自由国の首都として再び繁栄を始めます。

 

独立後

1937年のアイルランド憲法発布、1949年のイギリス連邦離脱により、アイルランドが「完全なる自治独立」を達成した後も首都であり続け、1995年から始まった高度経済成長にともない、都市は瞬く間に現代化。ヨーロッパでも有数の活気ある街に変貌を遂げ、現在に至っているのです。