オランダ紋章の意味と歴史

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オランダの国章

 

デザインの意味

  • 金獅子:オランダ最古の王家ナッサウ家の紋章に由来
  • 剣:権力を表す。
  • 弓:州を表す。

 

国章の歴史

13世紀中頃にこの地方を治めていた貴族、ナッサウ家(※1)の紋章(金のビレットが舞う青地に、赤の爪と舌をもつライオンの紋章)と、オランダ共和国に由来する王冠や剣、矢などが組み合わされたものが原型となります。また、ウィルへルミナ女王(※2)ユリアナ女王(※3)によって構成が定められたものとなり、1815年に現在の国章が採用されるようになりました。

 

※1:ライン地方(ドイツ西部)のナッサウに城を築いた貴族。神聖ローマ帝国の君主も輩出した由緒ある家系。12世紀にナッサウ伯となるヴァルラム1世が祖先とされます。その後、ナッサウ家はヴァルラム系とオットー系に分かれます。
※2:ウィルへルミナ女王(1880-1962)は、第4代オランダの国王。在位は1890年―1948年。
※3:ユリアナ女王(1909-2004)は、第5代オランダ国王。在位は1948年―1980年。