パックス=ブリタニカ時代の日本はどんな時代?

パックス=ブリタニカと日本

パックス=ブリタニカの時代、日本は明治維新を経て近代国家へと発展し、国際社会への参加を進めた。イギリスとの同盟関係も日本の安全保障に影響を与えた時期である。本ページでは、このあたりの歴史的背景とヨーロッパ文化との関連について詳しく掘り下げていく。

パックス=ブリタニカの時代の日本

パックス・ブリタニカとは、1815年から1914年にかけて続いた、イギリスが空前の繁栄を謳歌した時代のことです。イギリスが産業革命で得た圧倒的な工業力や海軍力を行使することで、世界の勢力均衡が保たれ、比較的平和な時代が続いたため、このように呼ばれています。


そんなパックス=ブリタニカの時代・・・つまり19世紀初頭から20世紀初頭の日本といえば、江戸時代の後期から明治時代にあたります。


江戸時代~明治時代の日本


アメリカのペリー来航と、それにともなう江戸幕府の開国により、本格的に欧米を中心とした国々と交易を始めた時代といえます。また1868年に幕藩体制が崩壊し、明治政府が発足。明治政府は欧米文化を積極的に導入し、近代化を推し進めました。


19世紀後半は帝国主義の時代であり、アジア諸国の多くは西欧列強の強い影響下に置かれましたが、近代化に成功した日本は、例外的に独立を保ち続けたのです。


一方で西欧の真似事で植民地争奪戦にも参戦するようになり、大東亜共栄圏などという誇大妄想を抱くようになったことは、不幸なことに、のちに日本を絶望の縁に追いやることになるのです。