チェコの産業の特徴

チェコの国旗

 

チェコの国土

 

チェコ(正式名称:チェコ共和国)は、中央ヨーロッパの ポーランドスロバキアオーストリアドイツに囲まれた地域に位置する 共和制国家です。この国ではとくに 製造業が発達しており、中でも0 自動車や自動車部品、電子機器の生産がさかんです。また1 ユネスコ世界遺産に多数登録されている、文化・自然遺産を背景にした2 観光業もこの国の基幹産業となっています。旧共産圏の中では比較的順調に市場経済への移行を達成しており、90年代後半に深刻な不況を経験したものの、OECD(経済協力開発機構)の枠組みに入ることで、2000年代には持ち直すことができています。

 

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チェコの主要産業

農業

穏やかな大陸性気候が支配的で、植物の育成に適していることから、古くから農業はさかんに行われています。国土の5割程度が農地で、小麦やテンサイの生育に適した肥沃な国土「黄金の地帯」を有していることでも有名。山岳地帯では牛や羊の牧畜が行われ、国内市場や輸入向けに肉や牛乳、卵を生産します。

 

工業

チェコは大陸ヨーロッパの中でいちはやく産業革命を達成した国で、20世紀前半にはすでに世界有数の工業生産国でした。1980年代からは西側から企業の進出も増えたこともあり、東欧における工業立国となっています。エンジニアリングを筆頭として、機械、自動車、輸送機器、化学製品、金属などの工業が発達。その他、伝統的にビール製造、ガラス製造(「ボヘミア・ガラス」)もさかんに行われています。