ハンガリー紋章の意味と歴史

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ハンガリーの国章

 

デザインの意味

  • 上部の王冠:ハンガリー初代国王の聖ステファンの王冠。権威の象徴で聖遺物。また、ハンガリーの象徴。
  • 王冠と盾の間の輪:左端はゲオルギウス、中央左はミカエル、正面はキリスト、中央右はガブリエル、右端はドミトリウスを表し、青宝石はアクアマリン、赤宝石はガーネットを表す。
  • 盾の左側部:アールパード王家の紋章を表す
  • 盾の右側部:ハンガリー王国の紋章を表す

 

国章の歴史

12世紀頃のハンガリー王国の国章には、赤の盾に白二重の十字、聖ステファンの王冠が描かれたものが使用されていました。13世紀に入ると、アールパード王家が赤字に白の縞を配置する紋章を採用することとなり、(現在の国章の左下部)、14世紀頃には、族長十字と金の小冠が加えられることなりました(現在の国章の右下部)。

 

その後、1949年にソビエト連邦の支配下において、社会主義を象徴する国章が使用されましたが、1990年にハンガリー王国を復活させた国章を再度制定することとなりました。