アオスタの歴史

アオスタ (伊:Aosta)は、イタリア北西部・トリノの北北西約80km地点に位置する、ヴァッレ・ダオスタ特別自治州の州都です。アルプスの山々に囲まれた自然豊かな盆地の街で、豊かな水力資源を利用した水力発電と、それを利用した金属工業・繊維工業がさかんです。また地理的関係上、古来よりフランスとの関わりが深く、アオスタが属するヴァッレ・ダオスタ州は、イタリアで唯一フランス語が公用語になっている州でもあります。

 

歴史

古代

前25年、ローマ皇帝アウグストゥスが、この地の先住民サラッシ人を排除して建設した「アウグスタ・プラエトリア(Augusta Praetoria)」が都市の起源になりました。同市はアルプス越えに利用する2つの交通路の起点となり、ローマの軍事的要衝として発展。前11年にはアルペス・ポエニナエ属州の州都となり、円形劇場や凱旋門、城壁が建設されるなど都市機能が充実していきました。

 

中世以降

西ローマ帝国崩壊後も、フランク王国の支配下でアーヘン(現ドイツのベルギー、オランダ国境に近接する都市)とローマを結ぶ交通の要衝として引き続き繁栄しました。11世紀以降は、神聖ローマ皇帝に「アオスタ伯」の称号を与えられたサヴォイア家の支配下に入り、1720年、同家が建国したサルデーニャ王国の一都市に。そして1861年には、同国がイタリア統一運動(リソルジメント)を主導し成立させたイタリア王国の一都市となり、第二次大戦後の共和政移行を経て現在に至るのです。

 

 
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