北欧神話とケルト神話の違いとは?

北欧神話の海神エーギル(左)とケルト神話の海神スィール(右)

 

北欧神話とケルト神話は、どちらも北欧が中心という印象が強いですが、実はまったく違うもの。ここでは両者の違いについて簡単に解説していきます。

 

 

北欧神話とケルト神話の違い

信仰の地

ケルト神話はブリテン島・ウェールズ地方・アイルランド、北欧神話はフィンランド・スウェーデン・ノルウェーが信仰の中心地でした。

 

登場する神

北欧神話の主神はオーディンですが、ケルト神話の主要な神はダグザやルークと、北欧神話とケルト神話では、登場する神も異なります。

 

保全状況

神話の保全状況にも大きな違いがあり、北欧神話が、詩人スノッリ・ストゥルルソンによる『エッダ』や、歴史家サクソ・グラマティクスによる『デンマーク人の事績』などに詳細に記されているのに対して、ケルト神話は、ローマ帝国による支配と、その後のキリスト教化により消失し、分からない部分がほとんどなのが実情です。

 

北欧神話とケルト神話が混同されやすい理由

北欧神話とケルト神話が混同されやすいのは、ゲルマン民族とケルト民族の文化や風習が似ているためです。とりわけ日本では、ゲームやライトノベルなどでケルト人のドルイドを連想させるキャラクターが、ルーン文字を用いて魔術などを操る描写が多く見られるため、この混同が進んだと言われています。

 

ドルイドは文字の使用を嫌った

ケルトにおけるドルイドは、指導的立場にある役職ですが、彼らは秘密の保持のため、文字の使用を極端に嫌ったと言われています。またルーン文字についても、北欧神話でオーディンが手に入れたものであるため、ケルト神話には登場しないとされています。