絶対王政と封建制の違いとは?

ヨーロッパにおける絶対王政と封建制の違いを教えてください。

ヨーロッパにおける封建制は中世以降に確立された政治制度です。国王が貴族に領地の防衛をする見返りとして忠誠を誓わせ、貴族もまた騎士に対して同じことを約束し、忠誠を誓わせる・・・という「ウィンウィン」の関係で成り立つ仕組みでした。

 

フランス王ジャン2世による騎士叙任。封建社会において主体を成したのは「騎士」であり、騎士として認められる為には王から叙任を受けなければならなかった。

 

このような封建制下の王が持つ権力は「大権」といい、「ウィンウィン」が前提なので、王といえども貴族を思い通りに動かすことはできません。言い換えれば地方分権制度なので王に制限が多いのですね。

 

封建制の衰退にともない絶対王政が台頭

しかし絶対王政というのは王が絶対的な権力を持つ政治制度。絶対王政下の王が持つ権力は「主権」といい、理念上は王の意向が何でも通るので、貴族だろうと思いのままに動かせます。16世紀以降、封建制の衰退で地方権力が制限されるようになったことで成立した中央集権制度で、現代に続く主権国家体制の原形といえます。