重商主義というのは、
「富とは金銀であり、国力とは金銀の蓄積にある」
とする経済思想のこと。
シンプルにいえば、国を強くするために1にも2にもお金を集めることを重視しようという思想ですね。
重商主義の思想は、官僚制や常備軍の維持で莫大なお金がかかる絶対王政を支え、より多くの富を収奪するための植民地主義を加速させました。
エリザベス1世(在位1558〜1603年)は重商主義を強力に推進した英国君主として有名。
そして重商主義には主に重金主義と貿易差額主義の2種類があり、それぞれ以下のような特徴を持っています。
重金主義
国富を貴金属に限定し、国外流出を抑える。金銀の獲得できる植民地開発を推し進めること。重商主義初期のあり方で、主にスペインにより展開。
貿易差額主義
国が国内産業を保護・育成した上で貿易を促進。「輸出>輸入」にすることによる差額で国富の蓄積を目指すこと。産業革命前のイギリスにより展開。
イギリスは貿易差額主義のもと富を蓄積し、そこで多くの資本家が誕生したことで、産業革命の土台得たという点も抑えておきましょう。
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