フィンランドの移民・難民政策をわかりやすく解説

フィンランドはスウェーデンやソ連など他国に支配されてきた経験があります。そのため外国人に対する警戒感から、歴史的に移民の受け入れには消極的で、2010年の時点で外国人の割合は数パーセント程度でした(その大部分がロシア人やエストニア人)。外国による圧政と厳しい生活環境も相まって、「移民受け入れ国」としてより、「移民排出国」としての歴史が長いのです。

 

移民受け入れの問題

長らく移民受け入れに消極的であったフィンランドですが、近年は転換がみられ、アフリカや中東、旧ユーゴスラビア(ソマリア人、イラク人、クルド人、アルバニア人など)からの難民を積極的に受け入れるようになっています。

 

90年代にソ連が崩壊してからは、流出していたフィンランド人が一挙に帰還し、経済も好転。インフラも充実し、以前よりはるかに住みやすくなったことで、移民申請者の数は着実に増えていったのです。

 

しかし他のヨーロッパ諸国同様、「移民に仕事を奪われる」「社会の秩序を乱される」「福祉システムを脅かす」などの理由で、移民受け入れに反対する声は年々強まっており、「真のフィンランド人」のような移民排斥を訴える政党の躍進に繋がっています。同党は1995年に結成した政党で、2015年の選挙では第二党となり、連立与党に加わっています。