確かにサラエボ事件の実行犯ガヴリロ・プリンツィプは、犯行直前までカフェでお茶をしながらサンドイッチを食べていたと供述しています。理由は、もともと予定していた爆破による暗殺計画の失敗を受け、怒りを鎮めるためであったそうです。
しかし怒りは全く静まらなかったようなのは、その後の結末を見れば明らかでしょう。
食事を済ませた後、爆破の負傷者見舞いのため病院に向かう皇太子夫妻の車が、たまたま目の前を通りがかる・・・それを見て急遽暗殺を決断し、迷いなく実行に移したのですから、彼の怒りはサンドイッチなどでは沈めることはできなかったのです。
|
|
|
|