マヨルカ島/UnsplashのEugene Zhyvchikが撮影した写真
マヨルカ島は、地中海西部・バレアレス海に位置するスペイン領の島です。オリーブやブドウの栽培がさかんで、国内有数のリゾート地としても有名です。そんなマヨルカ島はどのような歴史を辿ってきたのでしょうか。
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「マヨルカ島」という島名は、ラテン語で「大きな島」を意味する「insula maior」に由来しています。これはのちに隣のメノルカ島と比較して「大きなほう」を意味する「Maiorica」と変わって、現在の呼び名になりました。
前8世紀からフェニキア人の殖民が始まり、北アフリカのフェニキア人国家カルタゴの支配下のもと、交易活動が行われるようになりました。またカルタゴとローマが争ったポエニ戦争においてはマヨルカ人の投石手が活躍したと記録に残っています。
前2世紀にローマがマヨルカ島を征服し、同国統治のもとオリーブやブドウの栽培で栄えるようになりました。ローマ時代にもやはり、マヨルカ人の投石手が高く評価されていたようです。5世紀になると大挙したゲルマン民族によりローマ支配に終止符が打たれました。
ヴァイキング、マヨルカ王国時代を経て、14世紀にアラゴン王国に併合されます。そして15世紀には、アラゴン王国とカスティーリャ王国との統合で成立したスペイン王国の一部となりました。
19世紀のスペイン独立戦争では難民の避難先に、20世紀のスペイン内戦ではナショナリストの牙城となっていました。
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