アニエス・ヴァルダとは何をした人?〜ヌーヴェルヴァーグの祖母〜

 

アニエス・ヴァルダの基本情報

 

前職:写真家
異名:ヌーヴェルヴァーグの祖母
誕生:1928年ベルギー
死没:2019年フランス
代表作品:『幸福』『歌う女、歌わない女』

 

アニエス・ヴァルダ(1928年 - 2019年)はフランスの映画監督で、ヌーベルバーグの先駆けとなった功績から「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と呼ばれる人物です。
ギリシャ人の父のもと、ベルギーで生まれるも、第二次世界大戦から逃れて母の故郷フランスに移住。フランス国立民衆劇場の専属写真家としてキャリアを積んだ後、映画界に入り、1954年アラン・レネらとともに制作した「ラ・ポワント・クールト」が長編映画のデビュー作となりました。
その後も着実にキャリアを積んでいき、65年『幸福』でルイ・デリュック賞を受賞、76年には自身で制作から脚本、監督まで6役をこなした『歌う女、歌わない女』がグランプリを受賞し、国際的な名声を確立したのです。

 

 

アニエス・ヴァルダの作品

『5時から7時までのクレオ』

『5時から7時までのクレオ』は、午後の5時から7時までの間、がんの診断結果を待つ若き歌手クレオの心境をリアルタイムに描写した作品です。パリの街中をさまよい、人々と出会う中で、クレオは人生について真剣に向き合うようになります。

 

 

『幸福』

『幸福』は、幸福とは何か?を夫婦間の複雑な愛情関係を通して伝えるドキュメント映画です。実の家族をキャストに設定したことで非常に自然な演技が生まれており、第15回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞しています。

 

『顔たち、ところどころ』

『顔たち、ところどころ』は、フランス各地の田舎町を旅しながら、そこに住む人々と接するヴァルダを撮ったドキュメント映画です。ヴァルダの遺作となりました。