ビスマルク体制でフランスを孤立させた理由は?

ドイツがビスマルク体制でフランスを孤立させたかったのはなぜですか?

ドイツ帝国というのは、普仏戦争でプロイセンがフランスを破ることで成立した国であり、フランスは敗戦の代価として工業地帯アルザス、ロレーヌなどをドイツに奪われたことで復讐心に燃えていました。

 

ドイツはそんなフランスが他の国と同盟を組んで、自国を挟み撃ちすることを恐れていましたが、統一間もないドイツはまだ混乱下にあり、対外戦争を戦っている余裕はありません。

 

ビスマルク体制はフランスからの逆襲予防

そこで周辺国と同盟(三国同盟、三帝同盟、再保障条約、地中海協定など)を結び、フランスが軍事的にこちらを攻められない、他の強国と手を結べないよう先手を打ったのです。

 

ベルリン会議(1878)にてロシア駐英大使と握手するビスマルク

 

とくにフランスとロシアが同盟を組むことを恐れていたので、三帝同盟、再保障条約で、念入りにロシアに中立の立場を約束させていました。