ハンガリーの移民政策をわかりやすく解説

ハンガリーの移民政策

ハンガリーの移民政策は、難民受け入れに消極的で国境管理を強化している点にある。特にシリア難民危機の際には厳格な封鎖政策をとり、EU内で議論を呼んだ。本ページでは、ハンガリーの移民政策や政治的背景、国際的意義などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ハンガリーの移民政策をわかりやすく解説

中央ヨーロッパに位置し、平原が国土の多くを占めている為に、東西世界の玄関口として、古くから民族の流入がさかんな地域でした。長らく移民というのはハンガリーにとって当たり前に存在する人々だったのです。


移民受け入れの問題

政府よりさらに厳格な移民・難民排斥を掲げる極右政党ヨッビクが支持を拡大しており、少数民族ロマ排斥を訴える言論も万戦するなど、EUの中でも右傾化著しいといわれるハンガリーの移民への風当りは非常に強いです。


「ハンガリーのプーチン」とも称されるオルバン首相は「反自由主義」路線のもと、難民に対して極めて厳格な態度をとっており、難民の流入を阻止するために、セルビア国境に全長175kmにもおよぶ有刺鉄線を建設したりしています。


さらに2018年には移民を支援する弁護士や活動家に刑事罰を科す法案を可決しており、行き過ぎた移民排斥政策には国際社会からの多くの非難が集まっています。