東ローマ帝国は1453年、ある強力なイスラム教国家に首都コンスタンティノープルを落とされ滅亡しています。そしてそのあるイスラム教国家というのは、13世紀末、東ローマ帝国に隣接する小アジア(現在のトルコ)に興り、以後急速に勢力を拡大していたオスマン帝国です。
オスマン帝国は14世紀半ばからはバルカン半島への侵略を開始し、徐々に東ローマ帝国の領土を奪い取っていきました。その結果、最後の東ローマ皇帝コンスタンティノス11世が即位した時には、東ローマの領土はコンスタンティノープルとその周辺のわずかな地域にまで縮小していたのです。
東ローマ帝国を滅ぼしたオスマン帝国第7代スルタン・メフメト2世
そして1453年、とどめとばかりに攻めてきたメフメト2世率いる10万のオスマン帝国軍に城壁を突破され、成立来1000年続いた東ローマ帝国の歴史に終止符が打たれたのです。オスマン帝国はその後、コンスタンティノープルを足がかりに東地中海の支配権をも握るようになり、東ヨーロッパ・西アジア・北アフリカを股にかける大帝国を築き上げるのです。
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