ベルギーとアメリカの関係

 

オランダ人の植民都市ニューアムステルダム(後のニューヨーク)は、アメリカ建国において主導的な役割を果たしました。そしてベルギーはもともとオランダの一部であったので、両国の関係はアメリカ合衆国成立以前まで遡ることができます。以下に両国の関係史において、特に重要なできごとをまとめました。

 

 

アメリカがベルギーの独立を承認

1830年、ベルギーはオランダからの独立を宣言し、アメリカはその2年後にベルギーを独立国として正式に承認しました。

 

アメリカがベルギー王のコンゴ統治を非難

19世紀末、ベルギー王レオポルド 2 世が私領のコンゴ先住民に対して行った残虐行為が広く報道され、アメリカで非難の声が強まる流れがありました。これをうけベルギー政府は対応を余儀なくされ、国王の私的支配を終わらせ、正式に自国に併合し、ベルギー領コンゴとして統治を開始しました。

 

二度の大戦でアメリカがベルギーを援助

第一次大戦、第二次大戦ともにベルギーはドイツの侵略を受けますが、アメリカはじめ連合国の援軍により解放されています。このように、ベルギーは独立を維持するにあたり、アメリカの経済・軍事・政治的援助に助けられてきた部分が大きいので、国交樹立から現在に至るまで、ベルギー国民の対米感情はおおむね良好なものとなっています。