言語はその地域の歴史や文化を反映するだけでなく、公用語として制定されることで、その地域のアイデンティティを表現する手段ともなります。特にマルタ語は、その使用範囲と影響力から見ても非常に特異性の高い存在です。今回は、そんなマルタ語を公用語としている国について見ていきましょう。

 

 

マルタ語を公用語としている国

マルタ語を「公用語」としている国は、地中海に位置する島国マルタ共和国が唯一で、同国は公用語としてマルタ語と英語を定めています。この国でマルタ語は、国民の大半が日常生活で使用している言語であり、教育や行政、メディアなど、社会のあらゆる場面で使用されているのです。

 

欧州連合（EU）でのマルタ語

さらに、マルタ語は欧州連合（EU）の公用語の一つでもあります。マルタ共和国が2004年にEUに加盟した際に、マルタ語はEUの公用語とされたので、マルタ語は現在EUの機関で公的に使用され、公文書にも採用されているのです。