コソボの産業の特徴

コソボの国旗

コソボの国土

東ヨーロッパ・バルカン半島中部に位置する国家、コソボにおける産業の特徴をまとめています。この国ではとくに鉱業が発達しており、中でも鉛・銀・錫・亜鉛・ニッケル・褐炭などの生産がさかんです。またベーリ川・ドリム川流域の農産地を背景にした農業もこの国の基幹産業となっています。旧ユーゴスラビア諸国の中では最も開発の遅れが見られ、若者を中心に失業率が高い国です。そのためヨーロッパの中では後進地域、最貧国などと呼ばれることもありますが、独立後の混乱も収束しつつあり、わずかずつながら経済成長を続けていることから、将来性は充分といえます。

コソボの主要産業

農業

農業はコソボの伝統産業の一つで、肥沃な中部のコソボ盆地では小麦・大麦、トウモロコシ、ジャガイモ、タバコなど、高地ではヒツジの放牧も行われています。

鉱業

コソボは鉱物資源が豊富で、中世来鉱業は伝統産業となっています。とりわけトレプチャは亜鉛産出の一大拠点として有名。その他にも鉄や銀、ボーキサイト、石炭（主に褐炭）などを産出し、褐炭の産出を背景にした火力発電の歴史も古いです。