フィンランドのエネルギー事情と政策方針

フィンランドのエネルギー政策

フィンランドのエネルギー政策は、原子力と再生可能エネルギーを組み合わせてエネルギー安全保障を強化する方針だ。輸入依存を減らしつつ環境保護を重視する姿勢が特徴である。本ページでは、フィンランドの産業や社会、国際関係などを理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

フィンランドのエネルギー事情と政策方針

フィンランドのエネルギー事情・政策について情報をまとめています。



フィンランドのエネルギー資源

石炭・石油

フィンランドで石炭・石油の埋蔵は確認されておらず、輸入に頼っています。


原子力

化石燃料資源にも再生エネルギー資源にも乏しいフィンランドは、電力需要のおよそ3割を原子力エネルギーによりまかなっており、ヨーロッパではフランスに次ぐ原発推進国となっています。


フィンランドは冷戦時代の西側の技術により建設されたオルキルオト原子力発電所と、東側の技術で建設されたロヴィーサ原子力発電所を有しており、東側の技術、というのは主にソ連の技術のことで、冷戦時代はソ連から、ソ連崩壊後はロシア連邦より核燃料の輸入を行うようになりました。


再生可能エネルギー

フィンランドの再生可能エネルギーが電力需要に占める比率は4割ほどです。とりわけ水力発電がさかんで、国内に330もの水力発電所が設置されていますが、落差が小さく水量が安定しないため、水力資源に恵まれているとはいえません。