シャルル7世の基本情報
異名:勝利王(le Victorieux)
誕生:1403年 にて
死没:1461年にて
王朝:ヴァロワ朝
在位:1422年 - 1461年
政策・実績:カレー以外のフランス全土からイギリス勢力を掃討し、百年戦争を終結させる。
シャルル7世(1403年 - 1461年)はバロア朝第5代フランス国王で、ジャンヌ・ダルクとともにフランスからイギリス勢力を掃討し、百年戦争に終止符を打った人物として知られます。二つ名は「勝利王(le Victorieux)」。父王シャルル6世の死をうけ1422年即位しますが、それを認めないイギリス王家とブルゴーニュ派の妨害により実権を奪われている状況でした。しかし1429年、ジャンヌ・ダルクの活躍でオルレアンが解放されると、ランスにて正式に戴冠。百年戦争を指揮し、カレーをのぞきフランス全土からイギリス軍を撤退させ、窮地に陥ったフランスを救いました。
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治世では百年戦争における功績の他、ガリカニスムの確立、官僚機構の整備、常備軍の設置などにより王権を強化し、主権国家体制への道を開いた功績が認められています。また1456年には、異端審問にかけられ、火刑に処された戦友ジャンヌ・ダルクの名誉回復も行いました。
シャルル7世にとってジャンヌ・ダルクは恩人のような存在です。彼は26歳の時にシノン城にて少女時代のジャンヌと出会っており、その後彼女がオルレアンを解放し余裕を生んでくれたことにより、フランス国王として戴冠することができたためです。
ご存じの通りジャンヌ・ダルクはその後、ブルゴーニュ派の手引きでイングランド軍に捕らえられ、「魔女」として裁判にかけられ処刑されています。シャルル7世はパリを奪還した後、ジャンヌの名誉回復のために尽力。裁判をやり直し、彼女を魔女とした裁判を無効化したのです。
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