ギリシャの社会問題

ギリシャは南ヨーロッパ・バルカン半島に位置する共和制国家です。ギリシャ独立戦争の結果成立した国で、ヨーロッパの起源たる古代ギリシア時代の遺跡や同時代の出土品を多数展示する考古学博物館・美しい自然溢れるエーゲ海の島々など様々な魅力がある一方で、以下のような社会問題も抱えています。

 

 

政治問題

ギリシャ政界では賄賂・汚職・脱税などが横行しており、ヨーロッパでも特に汚職指数が高い国とされます

 

経済問題

ギリシャはバルカン半島国家の中では最も豊かな国ですが、ギリシャ危機以来、経済不況で失業率50%越えが慢性化し、海外への人材流出が社会問題になっています。国内では労働問題に抗議するデモやストライキが多発している状態です。

 

外交問題

ギリシャは近世から近代にかけての長い期間オスマン帝国に独立を奪われてきた歴史を持ち、その後継国といえる隣国のトルコとは対立路線をとることが多いです。とりわけエーゲ海の島々の領有や、南北に分断されたキプロスをめぐる問題が争点になっています。

 

移民問題

ギリシャには移民も多いですが、不況に伴う社会不安も後押しし、移民に対する差別や暴力が横行しています。ギリシャ当局も国境を越えてきた移民難民を強引に押し戻すなど、事実上移民排斥の方針をとってしまったいるのが実情です。