スフォルツァ家

スフォルツァ家


スフォルツァ家は剣によって門をくぐり、知略によって玉座に座した。彼らは軍人の名を戴きながら、都市に秩序と繁栄をもたらした。

 

─ 歴史家・フランチェスコ・ギッチャルディーニ(1483 - 1540)

 

スフォルツァ家(Sforza)は、15世紀から16世紀までミラノを支配したイタリアの名家です。1447年に断絶したヴィスコンティ家に代わり、ミラノを支配するようになりました。ルネサンス期に学芸の保護に努め、レオナルドダヴィンチなど名だたる芸術家のパトロンとして活躍しました。

 

 

スフォルツァ家の歴史

農民出身の傭兵ムツィオ・アッテンドロ(1369─1424)を始祖とし、その子フランチェスコ(1401〜1466年)が傭兵隊長として武功を上げ、ミラノで力を持つようになりました。フランチェスコの治世のもとでスフォルツァ家は全盛期を迎えましたが、彼の死後は衰退していき、1535年にフランチェスコ2世・スフォルツァが死去したことで、スフォルツァ家のミラノ支配は終焉を迎えました。

 

主なスフォルツァ家の末裔

  • フランチェスコ・スフォルツァ(1401年-1466年)…ルネサンス期の傭兵隊長で、1450年-1466年のミラノ公。スフォルツァ家最初のミラノ公となった。
  • ルドヴィーコ・スフォルツァ(1452年-1508年)…1494年-1500年のミラノ公。通称イル・モーロ。レオナルド・ダ・ビンチに『最後の晩餐』の作成を依頼したことで知られる。
  • マッシミリアーノ・スフォルツァ(1493年-1530年)…1512年から1515年のミラノ公。イル・モーロの子。
  • フランチェスコ2世・スフォルツァ(1495年-1535年)…1521年-1535年のミラノ公。スフォルツァ家最後のミラノ公となった。