カヴールとは何をした人?~イタリア王国初代首相~

カヴールとは

カミッロ・カヴールはサルデーニャ王国の宰相であり外交巧者の政治家であった。イタリア統一を実現し初代首相となったことで知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。

カヴールとは何をした人?~イタリア王国初代首相~


カヴールの基本情報

 

本名:カミッロ・カヴール
誕生:1810年トリノ
死没:1861年トリノ
任期:1861年3月 - 6月(イタリア王国初代首相として)
政策:プロンビエルの密約/イタリア統一戦争


カヴール(1810年 - 1861年)はイタリア王国の初代首相で、イタリア統一戦争を勝利に導き、統一国家イタリアの成立に大きく貢献した人物として知られます。トリノの名門貴族出身で、フランスイギリスに旅に出た時に自由主義経済と議会主義に羨望を抱くようになりました。そして1852年サルデーニャ王国首相に就任後は、自由主義にもとずいた行政改革を推し進め、対外的にはナポレオン3世との密約(プロンビエルの密約)などフランスとの接近で、北イタリアに支配を固めるオーストリアに対抗、イタリア統一運動(リソルジメント)を推進するのです。そしてイタリア統一戦争を勝利に導くことで、1861年統一国家イタリアを成立させ同時に、初代首相に就任したのです。


カヴールの政策

  • 産業や軍隊の近代化を推進。
  • イギリスフランス、オーストリアなどと通商協定を結び、自由貿易関税を導入。さらに鉄道網を整備し、都市間の物流と交通を活発化させるなどして、産業を振興
  • 修道院を解散し、聖職者への優遇を廃止し、国家財政の基礎を固めた。
  • フランス・ナポレオン3世とプロンビエールの密約を結び、サヴォワとニース割譲と引き換えに、イタリア統一運動への援助を確約。