ファシズムと軍国主義の違いとは?

ファシズムと軍国主義の違いを教えてください。

ファシズムと軍国主義の違いは以下の通りです。両者は接近しやすい思想ではありますが、全く同じというわけではないので注意しましょう。

 

ファシズム

ファシズムとは第一次世界大戦後のイタリアに起源を持つ、全体主義思想のことです。

 

国民が潤うには国家に権力や富が集中する必要があると考え、国民の上位に国があり、国民は国のために存在しているという考えです。一国一党独裁が前提なので、指導者による独裁を良しとし議会を否定します。

 

軍国主義

対して軍国主義というのは、起源は古代にまで遡り、国の繁栄のために何事よりも軍事を優先し、軍部が政府を兼ねることを良しとする思想です。

 

こちらの場合、必ずしも議会を否定するとは限らず、例えば戦前の日本は軍国主義国家といえますが、指導者による独裁が行われていたわけではなく、議会は正常に機能していました。

 

ただイタリアのファシズムとは違うといっても、天皇信仰を原動力に国民を動員したり、信仰を強要したりしたので、日本の戦前の体制は「日本型ファシズム」と呼ばれることもあります。