クテシアスの基本情報
職業:医師,歴史家
関係者:アルタクセルクセス2世
出身:アナトリア・クニドス
主著:『ペルシア誌』
クテシアスは前5世紀に活躍した古代ギリシアの医師および歴史家です。アナトリアの古代都市クニドス出身で、アケメネス朝ペルシアのアルタクセルクセス2世の侍医として長年を過ごしました。戦などにも随行し、アテナイとの交渉役に任命されるなど他分野にわたり重用されていたようです。またペルシア時代の経験を活かして『ペルシア史』を著した歴史家としての顔ももっていました。
クテシアスは『ペルシア誌』という、自身がペルシア軍に従軍した経験を活かし、アッシリア史・ペルシア史をつづった本を書いたことで知られています。同書は全23巻からなり、最初の6巻ではペルシア帝国建国までの流れを、残りの17巻で前398年にいたるまでのペルシア帝国の軌跡をつづっています。その史実性についてはいまだに議論がなされますが、歴史書というより物語風の筆致であるといわれ、風刺作家のルキアノスは彼を「偽りの歴史を書いた」と強く非難し、自作の中で島流しにしています。
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