古代ギリシア時代といえば、通常エーゲ海地域におけるエーゲ文明発祥(前3000年頃)から、古代ローマによりギリシャが征服される前2世紀頃までの期間を指しています。ここでは古代ギリシア文明の成立から衰退にかけての期間、日本では何が起こっていたのか見てみましょう。
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エーゲ文明が起こった前3000年頃の日本は縄文時代(約1万年前〜紀元前10世紀頃)にあたり、縄文土器や磨製石器の利用、竪穴住居の普及、定住化といった変化がみられた「新石器時代」でもありました。ただしヨーロッパにおける新石器時代と異なり、農耕や牧畜は行われていなかったと考えられています。
青銅器時代にあたるエーゲ文明期の日本はまだ石器時代だったのですね。日本が青銅器時代に移行するのは弥生時代(紀元前10世紀〜)からで、この時期の古代ギリシアは「前1200年のカタストロフ」を経験したことによる暗黒時代が終わりに向かい、ポリス(都市国家)社会への移行が始まっていました。
古代ギリシアが衰退を始める紀元前4世紀頃の日本は、大陸から北九州を渡ってきた人々によって稲作とともに鉄の農具が伝えられ、米作りがさかんに行われるようになります。そして米を貯えるために床を高くした高床倉庫が作られ始めました。
ギリシャ全土が古代ローマに征服され、ポリス社会が終焉を迎える紀元前2世紀頃の日本はというと、「弥生時代の中期」にあたり、中国との交流が活発になり始める時期になります。前1世紀には大陸(中国)へ使いを送るようになります。
弥生時代というと邪馬台国の卑弥呼が有名ですが、彼女が生きたのは弥生時代の後期、3世紀の前半にあたります。この時期のギリシャは帝政に移行したローマ帝国の領土になっていました。
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