絶対王政は「絶対君主制」とも呼ぶ君主制の一形態であり、君主制=絶対王政ではありません。絶対王政は16世紀から17世紀にかけて勃興した、王が絶対的な権力を握る体制のことで、フランス王ルイ14世、イングランド王エリザベス1世などが典型です。
同じ君主制でも議会が王権を厳しく縛る立憲君主制という体制もあります。
立憲君主制は、17世紀イギリスにて清教徒革命、名誉革命を経て、王権が厳しく制限された結果確立され、18世紀以降は他のヨーロッパ諸国も立憲君主制に移行するか、王政自体が倒され共和政に移行していきました。
イングランドに渡るオランニェ公ウィレムの船団。彼が専制君主のジェームズ2世を退けイングランド王に即位し、議会・国民の権利を保護する「権利の章典」を承諾したことで、イングランドは立憲君主制に移行した。
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