ワイナミョイネンとは何をした人?〜半神半人の英雄〜


ワイナミョイネンの基本情報

 

別称:ワイナモイネン
職業:賢者
伝承地:フィンランド
成立時期:16世紀
登場作品:『カレワラ』

 

ワイナミョイネンとは、フィンランドの国民的叙事詩『カレワラ』に登場する半神半人の英雄・賢者です。フィンランド神話の女神イルマタルの子として海中で生まれ(700年母の胎内にいたため、生まれた時から老人)、長年の漂流の末、荒れた大地カレワラ(フィンランド)に上陸。緑の恩恵をもたらした上、最後にはフィンランドの人々に歌と竪琴を残して海へと帰っていったと伝えられています。

 

ワイナミョイネンの登場する『カレワラ』とは

ワイナミョイネンの登場する『カレワラ』はフィンランドの国民的叙事詩で、古代から伝わるフィンランドの民間伝承が、19世紀にエリアス=リョンロートによりまとめられたものです。「カレワラ」とは「英雄(カレワ)の国」という意味で、ワイナミョイネンをはじめとする、様々な個性豊かな人物による国家創建の物語で、ワイナミョイネンがカレワの国を去るところで物語が終わります。

 

『カレワラ』はフィンランドの文芸に大きな影響を与え、フィンランド新ロマン主義および独立運動の台頭を促しました。