ルネサンス期の彫刻の特徴とは?

盛期ルネサンスのミケランジェロの彫刻(ヴェッキオ宮殿前シニョリーア広場)

 

ルネサンス彫刻は、古代ギリシア古代ローマ時代の古典美術を手本として発展し、ギリシア神話ローマ神話を題材にした作品が多いのが特徴です。

 

 

人間性重視の彫刻とは

ルネサンス文化とは、神中心主義の反動で生まれた人間中心主義(ヒューマニズム)の思想が中核にあるため、人間の力強さや美しさを象徴した作品が多いのです。例えば人間性を尊重した裸体表現・写実的な作品だとか、優しい微笑を浮かべた人間らしい表情の作品だとかです。(それまでは無表情の作品が多かった)

 

またルネサンス期の彫刻は透視図法(線遠近法)が導入されているのも特筆すべき点の1つかと思います。(例:ドナテッロ(1386年頃 -1466年)の『ダヴィデ像』など)

 

ルネサンス期の代表的な彫刻家

  • ドナテッロ(1386年頃〜1466年)
  • ポライウォーロ(1433年〜1498年)
  • ルカ(1400年〜1481年)
  • ギベルティ(1378年〜1455年)
  • ミケランジェロ(1475年〜1564年)
  • ヴェロッキオ(1435年頃〜1488年)