ポルトガル・スペインが先駆けとなり、15世紀から大航海時代が始まりました。ポルトガル・スペインはアフリカ、アジア、アメリカ大陸に進出し、多くの領土や富を獲得します。ここではポルトガル・スペインが大航海時代の先駆者になった理由と、何が両国の大航海時代を支えたのかについて解説します。
|
|
|
|
大航海時代が始まった15世紀、ポルトガルやスペインは新たな交易ルートを模索していました。当時ヴェネツィアが地中海での貿易で影響力を持っており、地中海の外れに位置するポルトガルやスペインは、地中海貿易の恩恵を得ることができずにいました。ヴェネツィアに対抗するため、大西洋経由で海外進出を果たし、大航海時代が始まります。
当時のポルトガル・スペインでは、国王が大航海時代を後押しします。他のヨーロッパ諸国に先駆け絶対王政を確立し、国王は権力維持に必要な富を求めて、商人の海外進出活動を支援します。その1例がコロンブスです。コロンブスはスペイン女王のイサベルから航海の支援を受けることで、アメリカ大陸の発見に成功しました。
ルネサンス時代の技術の発展も大航海時代の活動を支えました。羅針盤の発明や造船、武器の技術が向上し、航海術が発達します。また地球球体説をもとに世界地図が作成され、大西洋経由での航路の実現を後押ししました。
|
|
|
|