スイスの産業の特徴

スイスの国旗

 

スイスの国土

 

スイス(正式名称:スイス連邦)は、中央ヨーロッパのアルプス山脈沿い、ドイツオーストリアリヒテンシュタインイタリアフランスなどに囲まれた地域に位置する連邦共和制国家です。この国ではとくに機械工業が発達しており、中でも時計・精密機械の生産がさかんです。また旧市街など豊富な観光資源を背景にした観光業もこの国の基幹産業となっています。

 

 

 

スイスの主要産業

エネルギー産業

石炭・石油・天然ガス3つの地下資源はほとんど採れず、輸入に依存しています。その代わりアルプスの雪解け水という絶好の水力資源を有していることから、電力需要のうち5〜6割をまかなえてしまうほど水力発電がさかんです。

 

農業

スイスはそこまで肥沃な土壌には恵まれていないため、生産規模は高くありませんが、農業自体は古くから営まれています。とくに牧畜・酪農がさかんで、スイスの農業生産の8割近くを占めており、農業生産物としては「スイスチーズ」が屈指の名産品として知られます。

 

工業

スイスはヨーロッパ有数の工業立国であり、とくに繊維機械、工作機械、電器器具などの機械工業がさかんです。また世界最大の時計生産国としても有名で、その生産量は全世界の5割を占めるほど。

 

鉱業

鉱物資源はそこまで多くありませんが、岩塩とその副産物としてカリウムの産出はさかんに行われています。石油、天然ガス、石炭などは輸入に依存しています。

 

銀行業

スイスにおける銀行業の歴史は中世来と非常に古く、スイス銀行をはじめ、多くの世界的金融機関を抱えています。世界都市チューリッヒはヨーロッパ有数の金融センターでもあり、その規模はロンドン、フランクフルトに次ぎ3位です。

 

観光業

観光業はスイスにおける重要な経済基盤で、人口の約4%が観光に関わる何らかの仕事に従事しています。ベルン旧市街をはじめ、中世来の歴史的建築物が多いことと、アルプスをとりまく自然の風光美に溢れていることもあり、毎年3000万人以上の観光客が訪れるのです。